こんにちは、ゆうたです。
FIFA(国際サッカー連盟)は、原則1国1リーグ制を定めていますが、インドでは2007年から始まった国内初のプロリーグにあたる「Iリーグ」に加え、2014年から新たに「インディアンスーパーリーグ」が発足し、1国に2リーグ存在する形になっています。
統合の話も上がってますが、現在は統合されておらず、どちらが1部リーグと正式な定義はありませんが、2019~2020年シーズンから優勝クラブにはAFCチャンピオンズリーグの本戦への参加権が与えられることになった「インディアンスーパーリーグ」をインド1部リーグと定義しています。
※2018~2019年シーズンまでは「Iリーグ」の優勝クラブにAFCチャンピオンズリーグの予選への参加権が与えられていました。
今回はそんな「インディアンスーパーリーグ」の2020~2021年シーズンについて解説していきます。
参加クラブ
※ISL- Indian Super League Official Facebook Pageより(参加クラブ一覧)
2020~2021年シーズンの「インディアンスーパーリーグ」は全国リーグとなっており、インド全土から以下の11クラブが参加しています。
- ATK Mohun Bagan FC(旧ATK Football Club)
- Bengaluru FC
- Chennaiyin FC
- FC Goa
- Hyderabad FC
- Jamshedpur FC
- Kerala Blasters FC
- Mumbai City FC
- NorthEast United FC
- Odisha Football Club(旧Delhi Dynamos FC)
- SC East Bengal🆕
※クラブ名のリンクから各クラブの公式Facebookページに飛ぶことができます。
Sporting Club East Bengalは、Iリーグからインディアンスーパーリーグに移ってきました。
※過去にもBengaluru Football ClubがIリーグからインディアンスーパーリーグに移ってきました。
ATK Mohun Bagan FCは、インディアンスーパーリーグのATK Football ClubとIリーグのMohun Bagan Athletic Clubが合併した新しいクラブです。
外国籍選手枠
2020~2021年シーズンの「インディアンスーパーリーグ」の外国籍選手枠の編成は、以下の通りです。
登録枠7人(一般外国籍の選手6人+アジア枠の選手1人)
出場枠5人(一般外国籍の選手5人)
※最低5人、最大7人、アジア枠は1人以上
2019~2020年シーズンは登録枠は同じく7人でしたが、アジア枠の規定はなく、一般外国籍の選手7人だったので、2020~2021年シーズンからの新しいルールとなります。
過去には外国籍選手枠のルールとしては珍しい、【少なくとも8人の選手と契約しないといけない】がありました。
※Indian Super League Official Youtubeより(開幕前のプロモーション動画)
外国籍選手枠の編成
2020~2021年シーズンの「インディアンスーパーリーグ」の外国籍選手枠の編成です。
※あくまで個人的に集めた情報での数字です。
クラブ | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | アジア | 退団した選手 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ATK Mohun Bagan FC | 🇧🇷 | 🇮🇪 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇫🇯 | 🇦🇺 | 🇦🇺 |
Bengaluru FC | 🇧🇷 | 🇳🇴 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇦🇺 | 🇯🇲 |
Chennaiyin FC | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇬🇼 | 🇧🇦 | 🇸🇰 | 🇪🇸 | 🇹🇯 | 🇧🇷 |
SC East Bengal | 🇨🇩 | 🇮🇪 | 🇳🇬 | 🇩🇪 | 🏴 | 🏴 | 🇦🇺 | |
FC Goa | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇦🇺 | ||
Hyderabad FC | 🇧🇷 | 🇸🇷 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇦🇺 | |
Jamshedpur FC | 🇧🇷 | 🇳🇬 | 🇱🇹 | 🏴 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇦🇺 | |
Kerala Blasters FC | 🇦🇷 | 🇧🇫 | 🇿🇼 | 🏴 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇦🇺 | 🇪🇸 |
Mumbai City FC | 🇳🇬 | 🇲🇦 | 🇸🇳 | 🇫🇷 | 🏴 | 🇪🇸 | 🇯🇵 | |
NorthEast United FC | 🇺🇾 | 🇯🇲 | 🇲🇷 | 🇬🇳 | 🇵🇹 | 🇧🇪 | 🇦🇺 | 🇬🇭 |
Odisha Football Club | 🇧🇷 | 🇿🇦 | 🏴 | 🇪🇸 | 🇦🇺 | 🇦🇺 | 🇧🇷 |
・地域別外国籍選手数
地域 | 国 |
---|---|
アジア/オセアニア(13) | 🇦🇺オーストラリア(10),🇹🇯タジキスタン(1),🇫🇯フィジー(1),🇯🇵日本(1) |
アフリカ(14) | 🇳🇬ナイジェリア(3),🇲🇦モロッコ(1),🇿🇦南アフリカ(1) 🇸🇳セネガル(1),🇬🇼ギニアビサウ(1),🇨🇩コンゴ民主共和国(1),🇸🇷スリナム(1) 🇧🇫ブルキナファソ(1),🇿🇼ジンバブエ(1),🇬🇳ギニア(1),🇲🇷モーリタニア(1) |
北中米(1) | 🇯🇲ジャマイカ(1) |
南米(9) | 🇧🇷ブラジル(7),🇺🇾ウルグアイ(1),🇦🇷アルゼンチン(1) |
ヨーロッパ(39) | 🇪🇸スペイン(23),🏴イングランド(4),🇮🇪アイルランド(2),🇵🇹ポルトガル(1),🇱🇹リトアニア(1) 🇳🇴ノルウェー(1),🇧🇦ボスニアヘルツェゴビナ(1),🇸🇰スロバキア(1) 🇩🇪ドイツ(1),🏴スコットランド(1),🏴ウェールズ(1),🇫🇷フランス(1),🇧🇪ベルギー(1) |
※シーズン終了時に在籍していた選手一覧のため、退団した選手は含んでいません。
日本国籍選手一覧
サイ ゴダード選手
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※サイ選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1997年3月7日生まれ
経歴:Tottenham Hotspur U-18(イングランド) – Tottenham Hotspur U-23(イングランド) – Benevento Calcio(イタリア) – Pafos FC(キプロス) – Benevento Calcio(イタリア) – Mumbai City FC(インド)
Mumbai City FC所属。イングランド、イタリア、キプロスでプレーし、2020年からMumbai City FCに移籍してきました。U-16,17日本代表経験あり。
順位表
2020~2021年シーズンの「インディアンスーパーリーグ」の最終順位は以下の通りです。
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Mumbai City FC(※①) | 20 | 12 | 4 | 4 | +17 | 40 | 2022年AFCチャンピオンズリーグ本戦とインドスーパーリーグのプレーオフへの出場権 |
2 | ATK Mohun Bagan FC(※②) | 20 | 12 | 4 | 4 | +13 | 40 | 2022年AFCカップ予選とインドスーパーリーグのプレーオフへの出場権 |
3 | NorthEast United FC(※③) | 20 | 8 | 9 | 3 | +6 | 33 | インドスーパーリーグのプレーオフへの出場権 |
4 | FC Goa(※③) | 20 | 7 | 10 | 3 | +8 | 31 | |
5 | Hyderabad FC | 20 | 6 | 11 | 3 | +8 | 29 | |
6 | Jamshedpur FC | 20 | 7 | 6 | 7 | −1 | 27 | |
7 | Bengaluru FC | 20 | 5 | 7 | 8 | −2 | 22 | |
8 | Chennaiyin FC | 20 | 3 | 11 | 6 | −6 | 20 | |
9 | SC East Bengal | 20 | 3 | 8 | 9 | −11 | 17 | |
10 | Kerala Blasters FC | 20 | 3 | 8 | 9 | −13 | 17 | |
11 | Odisha Football Club | 20 | 2 | 6 | 12 | −19 | 12 |
※各クラブ、ホーム&アウェーの全20試合
※①:優勝したMumbai City FCは、2022年シーズンAFCチャンピオンズリーグの本戦(グループステージ)とインドスーパーリーグのプレーオフの出場権が与えられます。
※②:第2位のATK Mohun Bagan FCは、2021年シーズンAFCカップの予選2回選(予選ステージ)とインドスーパーリーグのプレーオフの出場権が与えられます。
※③:第3位のNorthEast United FCと第4位のFC Goaにはインドスーパーリーグのプレーオフへの出場権が与えられます。
【プレーオフ】
○準決勝
クラブ1 | トータルスコア | クラブ2 | ファーストレグ | セカンドレグ |
---|---|---|---|---|
Mumbai City FC | 2-2(6–5) | FC Goa | 2-2 | 0-0 |
NorthEast United FC | 2–3 | ATK Mohun Bagan FC | 1–1 | 1–2 |
○決勝
Mumbai City FC | 2-1 | ATK Mohun Bagan FC |
まとめ
今回は2020~2021年シーズンの「インディアンスーパーリーグ』について解説しました。
人口の増加と共に経済の発展も著しいインド。サッカー人気も高く今後も発展していくと思います。
また2021年シーズンのACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場枠拡大に伴い、タジキスタンリーグの優勝クラブはダイレクト(以前までは予選で勝ち上がった場合のみ本戦に出場)で本戦に出場できるようになりました。これもチャンスだと思います。
このブログを読んで少しでもインドのサッカーに興味を持っていただけると嬉しいです。
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