こんにちは、ゆうたです。
2018年から本田圭佑選手が実質的なサッカーカンボジア代表の監督兼GMを務めることになって日本でも一気に注目が集まったカンボジアのサッカー。もちろんカンボジアにも国内にプロリーグが存在し、本田圭佑選手がオーナーを務めるSoltilo Angkor FC(2022年シーズンはカンボジア2部)も参加しています。
ぼく自身も2017・2018年シーズンと2シーズン、カンボジア1部リーグに参加していたクラブに所属しプレーした経験があります。
そんなカンボジアリーグですが、2022年シーズンから大きく変化がありました。リーグ名をカンボジアプレミアリーグに変更し、クラブ数も13から8に減りました。
今回は、そのカンボジア1部リーグの2022年シーズンについて解説していきます。
参加クラブ
※Cambodian Premier League Official Facebook Pageより(参加クラブ一覧)
2022年シーズンのカンボジア1部リーグは全国リーグとなっており、カンボジア全土から以下の8クラブが参加しています。
- Angkor Tiger FC(日系クラブ)
- Boeung Ket FC
- Kirivong Sok Sen Chey FC
- Nagaworld FC
- Tiffy Army FC
- Phnom Penh Crown FC
- Preah Khan Reach Svay Rieng FC
- Visakha FC
※クラブ名のリンクから各クラブの公式Facebookページに飛ぶことができます。
2021年シーズンのカンボジア1部リーグは、13クラブで開催していました。
外国籍選手枠
2022年シーズンのカンボジア1部リーグの外国籍選手枠は、以下の通りです。
登録枠5人(一般外国籍の選手4人+アジア枠の選手1人)
出場枠4人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人)
*出場枠は4人ですが、外国籍選手同士の交代(しかし、ピッチ上でプレーできるのは一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人のルール)は可能なので残りの1人もベンチ入りすることができます。
2018年シーズンまでは登録枠と出場枠は現在と同じでしたが、試合の登録メンバー18人(スターティングメンバー11人とベンチ入りメンバー7人)に外国籍の選手は4人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人)しか登録できなかったので、残りの1人はベンチ入りもできませんでした。
※Angkor Tiger FC Official Youtubeより(HIGHLIGHTS | Angkor Tiger 5-4 Tiffy Army )外国籍選手枠の編成
2022年シーズンのカンボジア1部リーグの外国籍選手の各クラブの編成です。
※あくまで個人的に集めた情報での数字です。
クラブ | 前期/後期 | 1 | 2 | 3 | 4 | アジア | 退団した選手 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Angkor Tiger FC |
前期 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇮🇪(🇭🇺) | – | 🇯🇵 | 🇯🇵 |
後期 | 🇹🇱 | ||||||
Boeung Ket FC |
前期 | 🇧🇷 | 🇫🇮 | 🇳🇬 | 🇮🇷 | 🇦🇫(🇩🇪) | 🇨🇲 |
後期 | |||||||
Kirivong Sok Sen Chey FC |
前期 | 🇨🇲 | 🇬🇭 | 🇺🇿 | 🇹🇱(🇧🇷) | 🇵🇭(🇺🇸) | |
後期 | 🇲🇪 | – | 🇯🇵 | ||||
Nagaworld FC |
前期 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇪🇸 | – | 🇯🇵 | |
後期 | 🇨🇮 | ||||||
Tiffy Army FC |
前期 | 🇨🇮 | 🇪🇬 | 🇯🇵 | 🇯🇵 | 🇯🇵 | |
後期 | 🇺🇸 | 🇯🇵 | |||||
Phnom Penh Crown FC |
前期 | 🇨🇴 | 🇺🇦 | 🇦🇫(🇫🇮) | 🇯🇵 | 🇯🇵 | 🇯🇵 |
後期 | 🇯🇵 | ||||||
Preah Khan Reach Svay Rieng FC |
前期 | 🇮🇪 | 🇨🇦(🇦🇹) | 🇨🇲 | 🇯🇵 | 🇯🇵 | |
後期 | 🇪🇸 | ||||||
Visakha FC |
前期 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇸🇸(🇦🇺) | 🇿🇦 | 🇰🇷 | 🇧🇷 |
後期 | 🇺🇿 | 🇹🇹 |
※退団した選手は怪我やパフォーマンス不足などの理由により途中で退団した選手です。
・地域別外国籍選手数
地域 | 国 |
---|---|
アジア/オセアニア(18) | 🇯🇵日本(11),🇦🇫アフガニスタン(2),🇹🇱東ティモール(2),🇮🇷イラン(1),🇰🇷韓国(1),🇺🇿ウズベキスタン(1) |
アフリカ(3) | 🇨🇲カメルーン(1),🇳🇬ナイジェリア(1),🇨🇮コートジボワール(1) |
北中米(3) | 🇨🇦カナダ(1),🇺🇸アメリカ(1),🇹🇹トリニダード・トバゴ(1) |
南米(8) | 🇧🇷ブラジル(7),🇨🇴コロンビア(1) |
ヨーロッパ(7) | 🇮🇪アイルランド(2),🇪🇸スペイン(2),🇺🇦ウクライナ(1),🇫🇮フィンランド(1), 🇲🇪モンテネグロ(1) |
本国籍選手一覧
成田 壮(ナリタ ソウ)選手
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※成田選手のInstagramより
ポジション:DF
生年月日:1993年9月22日生まれ
経歴:帝京高校 – 武蔵大学 – UQFC(オーストラリア)– Eastern Suburbs FC(オーストラリア)– ASV Mettmann(ドイツ)− SSVg Heiligenhaus(ドイツ)– C Staaken 1919(ドイツ)– SC Düsseldorf-West(ドイツ)– Samut Prakan FC(タイ) – Angkor Tiger FC(カンボジア)
Angkor Tiger FC所属。武蔵大学を卒業後、オーストラリア、ドイツ、タイでプレーし、2022年からカンボジアでプレーしています。
木暮 郁哉(コグレ フミヤ)選手
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※木暮選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1989年6月28日生まれ
経歴:三菱養和SCユース – アルビレックス新潟 – 水戸ホーリーホック – アルビレックス新潟 – アスルクラロ沼津 – アルビレックス新潟 – アルビレックス新潟シンガポール – Hougang United FC(シンガポール) – Geylang International FC(シンガポール) – Soltilo Angkor FC(カンボジア) – Nagaworld FC(カンボジア)
Nagaworld FC所属。三菱養和SCユースでプレー後、日本のJリーグのアルビレックス新潟、水戸ホーリーホック、アスルクラロ沼津(当時JFL)、シンガポールでプレーし、2019年からカンボジアでプレーしています。U-19,20,21日本代表経験あり。
菊池 佑太(キクチ ユウタ)選手
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※菊池選手のInstagramより
ポジション:DF
生年月日:1994年5月14日生まれ
経歴:ベガルタ仙台ユース – 神奈川大学 – Jedinstvo Bijelo Polje(モンテネグロ) – Soltilo Angkor FC(カンボジア) – コバルトーレ女川 – Tiffy Army FC(カンボジア)
Tiffy Army FC所属。神奈川大学を卒業後、モンテネグロ、カンボジア、コバルトーレ女川でプレーし、2021年からカンボジアに戻ってきました。
西原 拓夢(ニシハラ タクム)選手
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※西原選手のInstagramより
ポジション:FW
生年月日:1992年7月17日生まれ
経歴:明石城西高校 – 関西大学 – FCティアモ枚方 – Ayeyawady United FC(ミャンマー) – Nay Pyi Taw FC(ミャンマー) – Lao Toyota FC(ラオス) – Khon Kaen United FC(タイ) – Lamphun Warrior FC(タイ) – Young Elephants FC(ラオス) – Tiffy Army FC(カンボジア)
Tiffy Army FC所属。関西大学を卒業後、FCティアモ枚方、ミャンマー、ラオス、タイでプレーし、2021年からカンボジアでプレーしています。
木下 伶耶(キノシタ レイヤ)選手
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※木下選手のInstagramより
ポジション:MF/FW
生年月日:1994年3月25日生まれ
経歴:山梨学院高校 – 帝京大学 – 沖縄SV – Kirivong Sok Sen Chey FC(カンボジア) – Ultimate Football Club(マレーシア) – エリース東京FC – Kirivong Sok Sen Chey FC(カンボジア)- Tiffy Army FC(カンボジア)
Tiffy Army FC所属。帝京大学を卒業後、沖縄SV、カンボジア、マレーシア、エリース東京FCでプレーし2021年シーズンからカンボジアリーグに復帰しました。
小林 大介(コバヤシ ダイスケ)選手
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※小林選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1992年10月23日生まれ
経歴:新潟工高校 – 北陸大学 – アルティスタ東御 – Nakhon Phanom FC(タイ) – Surat Thani FC(タイ) – Preah Khan Reach Dvay Rieng FC(カンボジア) – Phnom Penh Crown FC(カンボジア) – Tiffy Army FC(カンボジア)
Phnom Penh Crown FC(前期)、Tiffy Army FC(後期)所属。北陸大学を卒業後、アルティスタ東御、タイでプレーし、2018年からカンボジアでプレーしています。
大瀬 貴己(オオセ タカキ)選手
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※大瀬選手のInstagramより
ポジション:DF
生年月日:1995年10月19日生まれ
経歴:実践学園高校 – 専修大学 – HBO東京 – Pietà Hotspurs FC(マルタ) – Ahli Sidab Club(オマーン) – Angkor Tiger FC(カンボジア) – Phnom Penh Crown FC(カンボジア)
Phnom Penh Crown FC所属。専修大学を卒業後、HBO東京を経て、マルタ、オマーンでプレーし2020年シーズンからカンボジアでプレーしています。
小川 雄大(オガワ ユウダイ)選手
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※小川選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1996年10月4日生まれ
経歴:山梨学院高校 – FC岐阜 – RTS Widzew Łódź(ポーランド) – National Defense Ministry FC(カンボジア) – Angkor Tiger FC(カンボジア) – Phnom Penh Crown FC(カンボジア)
Phnom Penh Crown FC所属。山梨学院高校を卒業後、日本のJリーグのFC岐阜、ポーランドでプレーし、2018年からカンボジアでプレーしています。
水野 輝(ミズノ ヒカル)選手
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※水野選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1991年8月2日生まれ
経歴:市立船橋高校 – 明治大学 – FC琉球 – アルビレックス新潟シンガポール – Preah Khan Reach Svay Rieng FC(カンボジア) – Boeung Ket Angkor FC(カンボジア) – Preah Khan Reach Svay Rieng FC(カンボジア)
Preah Khan Reach Svay Rieng FC所属。明治大学を卒業後、日本のJリーグのFC琉球、アルビレックス新潟シンガポールでプレーし、2016年からカンボジアでプレーしています。
小田原 貴(オダワラ タカシ)選手
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※小田原選手のInstagramより
ポジション:MF/DF
生年月日:1992年12月3日生まれ
経歴:FCトリプレッタ – 東京農業大学 – JPV Marikina FC(フィリピン) – Davao Aguilas FC(フィリピン) – Ceres–Negros FC/United Cit FC(フィリピン) – Maziya S&RC(モルディブ) – Preah Khan Reach Svay Rieng FC(カンボジア)
Preah Khan Reach Svay Rieng FC所属。東京農業大学を卒業後、2015年からフィリピンリーグ、2021年はモルディブでプレーし、2022年からカンボジアでプレーしています。
金城 寛大(カネシロ モトヒロ)選手
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※金城選手のInstagramより
ポジション:FW
生年月日:1993年10月18日生まれ
経歴:初芝橋本高校 – 日本大学文理学部 – BTU United(タイ) – FC Ulaanbaatar(モンゴル) – Erchim FC(モンゴル) – Sea Hawks SC(スリランカ) – Kirivong Sok Sen Chey FC(カンボジア)
Kirivong Sok Sen Chey FC(後期)所属。
※前期のみ
前田 尚輝(マエダ ナオキ)選手
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※前田選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1996年6月11日生まれ
経歴:湘南ベルマーレユース – 湘南ベルマーレ – 福島ユナイテッドFC – 湘南ベルマーレ – 福島ユナイテッドFC – 湘南ベルマーレ – 福島ユナイテッドFC – 湘南 ベルマーレ – いわきFC – Musan Salama(フィンランド) – Angkor Tiger FC(カンボジア)
Angkor Tiger FC所属。湘南ベルマーレユースからトップ昇格し、福島ユナイテッドFCへの期限付き移籍を経験後、いわきFCに完全移籍で加入。2021年からは海外に拠点を移し、フィンランドでプレー。2022年からカンボジアでプレーしています。
順位表
2022年シーズンのカンボジア1部リーグの最終順位は以下の通りです。
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Preah Khan Reach Svay Rieng FC | 21 | 14 | 4 | 3 | +36 | 48 | チャンピオンシップラウンドへ |
2 | Visakha FC | 21 | 12 | 4 | 5 | +23 | 40 | |
3 | Phnom Penh Crown FC | 21 | 10 | 6 | 5 | +19 | 36 | |
4 | Boeung Ket Angkor FC | 21 | 10 | 5 | 6 | +13 | 35 | |
5 | Nagaworld FC | 21 | 8 | 5 | 8 | -5 | 29 | |
6 | Tiffy Army FC | 21 | 6 | 5 | 10 | +3 | 23 | |
7 | Angkor Tiger FC | 21 | 6 | 3 | 12 | −26 | 21 | |
8 | Kirivong Sok Sen Chey FC | 21 | 1 | 2 | 18 | −63 | 5 |
※各クラブ、ホーム&アウェイ+1周の全21試合プレー後、上位4クラブはチャンピオンシップラウンドへ。
○チャンピオンシップ
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Phnom Penh Crown FC(※①) | 27 | 15 | 7 | 5 | +30 | 52 | 2023-24年AFCカップの予選への参加権 |
2 | Visakha FC | 27 | 16 | 4 | 7 | +26 | 52 | |
3 | Preah Khan Reach Svay Rieng FC | 27 | 15 | 4 | 8 | +30 | 49 | |
4 | Boeung Ket Angkor FC | 27 | 11 | 6 | 10 | +4 | 39 |
※各クラブホーム&アウェイの+6試合の全27試合。
※①:チャンピオンシップラウンドで優勝したPhnom Penh Crown FCには、2023-24年AFCカップの予選(プレーオフステージ)への参加権が与えられます。
まとめ
今回は2022年シーズンのカンボジア1部リーグについて解説してきました。
ぼく自身、2017~18年の2シーズンカンボジア1部リーグでプレーしましたが、環境や待遇、街など発展の早さにいつも驚かされていますし、そこがカンボジアの魅力のひとつだと思っています。
このブログを読んで少しでもカンボジアのサッカーに興味を持っていただけると嬉しいです。
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