こんにちは、ゆうたです。
FIFA(国際サッカー連盟)は、原則1国1リーグ制を定めていますが、インドでは2007年から始まった国内初のプロリーグにあたる「Iリーグ」に加え、2014年から新たに「インディアンスーパーリーグ」が発足し、1国に2リーグ存在する形で開催されてきました。
統合の話は毎シーズン検討されていながらなかなか実現しなかったものの、2022~2023年シーズンからインドスーパーリーグが1部、Iリーグが2部、Iリーグ2nd Divisionが3部リーグというフォーマットに変更になり、各リーグの昇降格があるようになりました。
今回はそんなインド2部リーグに当たる「Iリーグ」の2022~2023年シーズンについて解説していきます。
参加クラブ
※I-League Official Facebokk Pageより
2022~2023年シーズンの「Iリーグ」は全国リーグとなっており、インド全土から以下の12クラブが参加しています。
- Aizawl FC
- Churchill Brothers FC
- Gokulam Kerala FC
- Kenkre FC
- Mohammedan SC
- NEROCA FC
- Roundglass Punjab FC
- Rajasthan United FC
- Real Kashmir FC
- Sreenidhi Deccan FC
- Sudeva Delhi FC
- TRAU FC
※クラブ名のリンクから各クラブの公式Facebookページに飛ぶことができます。
昇格クラブはなしですが、2021~2022年シーズンまで在籍したIndian Arrowsは解散したため12クラブでの開催となります。
外国籍選手枠
2022~2023年シーズンの「Iリーグ」の外国籍選手枠の編成は、以下の通りです。
登録枠6人(一般外国籍の選手5人+アジア枠の選手1人)
出場枠4人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人)
2020~2021年シーズンは登録枠、出場枠共に4人(一般外国籍の選手3人+アジア人枠の選手1人)でした。
※Indian Football Official Youtubeより(リーグ開幕前の告知動画)
外国籍選手枠の編成
2022~2023年シーズンの「Iリーグ」の外国籍選手枠の編成です。
※あくまで個人的に集めた情報での数字です。
クラブ | 前期/後期 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | アジア | 退団した選手 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Aizawl FC | 前期 | 🇦🇷 | 🇳🇬 | 🇺🇬 | 🇯🇵 | – | 🇯🇵 | |
後期 | 🇧🇾 | |||||||
Churchill Brothers FC |
前期 | 🇸🇳 | 🇸🇳 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | – | 🇮🇷 | |
後期 | 🇬🇭 | 🇺🇾 | 🇦🇫 | |||||
Gokulam Kerala FC |
前期 | 🇦🇷 | 🇧🇷 | 🇨🇲 | 🇨🇲 | 🇨🇲 | 🇦🇫 | |
後期 | 🇪🇸 | 🇪🇸 | 🇰🇬 | |||||
Kenkre FC |
前期 | – | – | – | – | – | – | |
後期 | 🇨🇲 | 🇨🇲 | 🇳🇬 | 🇳🇵 | 🇺🇿 | 🇨🇮 | ||
Mohammedan SC |
前期 | 🇳🇬 | 🇸🇳 | 🇷🇸 | 🇹🇹 | 🇸🇾 | 🇹🇯 | |
後期 | 🇰🇬 | |||||||
NEROCA FC |
前期 | 🇧🇷 | 🇯🇲 | 🇸🇱 | 🇰🇬 | 🇺🇿 | 🇺🇿 | |
後期 | – | – | ||||||
Rajasthan United FC |
前期 | 🇬🇲 | 🇺🇾 | 🇪🇸 | 🇰🇬 | 🇰🇬 | 🇱🇧 | 🇧🇷 |
後期 | 🇨🇮 | – | 🇰🇬 | 🇺🇿 | ||||
Real Kashmir FC |
前期 | 🇬🇭 | 🇬🇭 | 🇬🇭 | 🇬🇭 | 🇹🇯 | ||
後期 | 🇬🇭 | 🇬🇭 | 🇹🇯 | |||||
Roundglass Punjab FC |
前期 | 🇧🇦 | 🇷🇸 | 🇸🇮 | 🇪🇸 | – | 🇳🇵 | |
後期 | 🇦🇷 | 🇧🇹 | ||||||
Sreenidhi Deccan FC |
前期 | 🇨🇴 | 🇳🇬 | 🇬🇭 | – | – | 🇦🇫 | |
後期 | 🇳🇬 | 🇨🇬 | ||||||
Sudeva Delhi FC |
前期 | 🇳🇬 | 🇳🇬 | 🇬🇭 | 🇹🇹 | 🇯🇵 | 🇯🇵 | |
後期 | 🇦🇷 | 🇳🇬 | – | – | – | 🇹🇯 | ||
TRAU FC |
前期 | 🇧🇷 | 🇬🇭 | 🇬🇭 | 🇰🇳 | – | 🇹🇯 | |
後期 | 🇧🇷 |
※退団した選手は怪我やパフォーマンス不足などの理由により途中で退団した選手です。
※後期の空白は前期からプレーした選手が1シーズン通してプレー。
・地域別外国籍選手数
地域 | 国 |
---|---|
アジア(20) | 🇰🇬キルギス(5),🇹🇯タジキスタン(3),🇺🇿ウズベキスタン(3),,🇦🇫アフガニスタン(3), 🇯🇵日本(2),🇳🇵ネパール(2),🇸🇾シリア(1),🇧🇹ブータン(1) |
アフリカ(26) | 🇬🇭ガーナ(9),🇳🇬ナイジェリア(6),🇨🇲カメルーン(3),🇸🇳セネガル(3), 🇨🇮コートジボワール(2)🇺🇬ウガンダ(1),🇸🇱シエラレオネ(1),🇨🇬コンゴ共和国(1) |
北中米(3) | 🇹🇹トリニダード・トバゴ(1),🇯🇲ジャマイカ(1),🇰🇳セントクリストファーネイビス(1) |
南米(8) | 🇧🇷ブラジル(3),🇦🇷アルゼンチン(3),🇨🇴コロンビア(1),🇺🇾ウルグアイ(1) |
ヨーロッパ(7) | 🇪🇸スペイン(3),🇷🇸セルビア(2),🇸🇮スロベニア(1),🇧🇾ベラルーシ(1) |
※シーズン終了時に在籍していた選手一覧のため、退団した選手は含んでいません。
日本国籍選手一覧
毛利 栄佑(モウリ エイスケ)選手
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※毛利選手のInstagramより
ポジション:DF
生年月日:1994年4月9日生まれ
経歴:大津高校 – 国士舘大学 – Athletic220 FC(モンゴル) – LAO TOYOTA FC(ラオス) – JJ Sports Club(モルディブ) – FC Torpedo Yerevan(アルメニア) – Super United Sport(モルディブ) – United Victory(モルディブ) – Aizawl FC(インド)
Aizawl FC所属。国士舘大学を卒業後、モンゴル、ラオス、アルメニア、モルディブでプレーし、2022年シーズンからインドでプレーしています。
斎藤 彰人(サイトウ アキト)選手
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※斎藤選手のInstagramより
ポジション:DF
生年月日:1999年8月15日生まれ
経歴:実践学園高校 – 産業能率大学 – Lernayin Artsakh Goris(アルメニア) – Aizawl FC(インド)
Aizawl FC所属。産業能率大学を卒業後、アルメニアでプレーし、2022年シーズンからインドでプレーしています。
※前期のみ
内田 昂輔(ウチダ コウスケ)選手
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※内田選手のInstagramより
ポジション:MF
生年月日:1987年10月2日生まれ
経歴:滝川二高校 – 立命館大学 – 大分トリニータ – FC琉球 – OFK Grbalj(モンテネグロ) – FK Bokelj Kotor(モンテネグロ) – Deutschlandsberge SC(オーストリア) – Lanexang United FC(ラオス) – Budaiya Club(バーレーン) – Lanexang United FC(ラオス) – Persela Lamongan(インドネシア) – Yangon United FC(ミャンマー) – PS Barito Putera(インドネシア) – Angkor Tiger FC(カンボジア) – Delhi FC(インド) – Sudeva Delhi FC(インド)
Sudeva Delhi FC所属。2022年シーズンからインドに移籍しました。日本のJリーグの大分トリニータやFC琉球でプレー後、海外に出てモンテネグロ、オーストリア、ラオス、バーレーン、ミャンマーでのプレー経験があります。
三澤 徹晃(ミサワ テツアキ)選手
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※三澤選手のInstagramより
ポジション:FW
生年月日:1999年1月28日生まれ
経歴:瀬戸内高校 – 神奈川大学 – BCH Lions(モンゴル) – Muktijoddha SKC(バングラデシュ) – Sudeva Delhi FC(インド)
Sudeva Delhi FC所属。神奈川大学を卒業後、モンゴル、バングラデシュでプレーし、2022年からインドでプレーしています。
順位表
2022~2023年シーズンのインド2部リーグの最終順位は以下の通りです。
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 負け | 引分 | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Roundglass Punjab FC(※①) | 22 | 16 | 4 | 2 | +29 | 52 | 2023-24年シーズンのインド1部リーグへ昇格 |
2 | Sreenidhi Deccan FC | 22 | 13 | 3 | 6 | +15 | 42 | |
3 | Gokulam Kerala FC | 22 | 12 | 3 | 7 | +12 | 39 | |
4 | TRAU FC | 22 | 11 | 2 | 9 | 0 | 35 | |
5 | Real Kashmir FC | 22 | 9 | 7 | 6 | +2 | 34 | |
6 | Churchill Brothers FC | 22 | 9 | 6 | 7 | +10 | 33 | |
7 | Aizawl FC | 22 | 6 | 8 | 8 | −2 | 26 | |
8 | Mohammedan SC | 22 | 7 | 5 | 10 | −1 | 26 | |
9 | Rajasthan United FC | 22 | 7 | 4 | 11 | −13 | 25 | |
10 | NEROCA FC | 22 | 7 | 4 | 11 | −4 | 25 | |
11 | Kenkre FC(※②) | 22 | 3 | 8 | 11 | −17 | 17 | 2023-24年シーズンのインド3部リーグへ降格 |
12 | Sudeva Delhi FC(※②) | 22 | 3 | 4 | 15 | -31 | 13 |
※各クラブ、ホーム&アウェーの全22試合
※①:優勝したRoundglass Punjab FCは、2023-24年シーズンのインド1部リーグ(インドスーパーリーグ)へ昇格しました。
※②:第11位のKenkre FCと第12位のSudeva Delhi FCは、2023-24年シーズンのインド3部リーグ(I-League 2)へ降格しました。
まとめ
今回は2022~2023年シーズンの「Iリーグ』について解説しました。
人口の増加と共に経済の発展も著しいインド。サッカー人気も高く今後も発展していくと思います。
このブログを読んで少しでもインドのサッカーに興味を持っていただけると嬉しいです。
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