こんにちは、ゆうたです。
ここ10年くらいでタイをはじめとする東南アジアの国々のサッカーリーグでプレーしている日本国籍の選手が増加してきました。ぼくもそのうちの1人です。
その東南アジアの中でもシンガポールリーグは、2000年前半から多くの日本国籍の選手がプレーし活躍してきた歴史があります。
今回は、そのシンガポール1部リーグの2020年シーズンについて解説していきます。
もくじ
参加クラブ
※AIA Singapore Premier League Official Facebook Pageより(2020年シーズン開幕戦の告知)
2020年シーズンのシンガポール1部リーグは全国リーグとなっており、シンガポール全土から以下の9クラブが参加しています。
- Albirex Niigata Singapore FC ※日系クラブ
- Balestier Khalasa FC
- DPMM FC(Duli Pengiran Muda Mahkota Football Club )※ブルネイのクラブ
- Geylang International FC
- Lion City Sailors Football Club(旧Home United FC)
- Hougang United FC
- Tampines Rovers FC
- Tanjong Pagar United Football Club🆕
- Young Lions FC(23歳以下のシンガポール代表チーム)
※クラブ名のリンクから各クラブの公式Facebookページに飛ぶことができます。
シンガポールリーグの特徴は、シンガポール国内のクラブだけでなくブルネイ(他国)を本拠地に構えるDPMM FC(ブルネイ国籍の選手が主体でシンガポール国籍の選手は在籍していません)や日本国籍選手主体(2017年シーズンまでは全選手日本国籍選手でしたが2018年シーズン以降シンガポール国籍の選手の登録も可能に)のAlbirex Niigata Singapore FCが参加しているところです。また、23歳以下のシンガポール代表チームのYoung Lions FCも参加しています。
※DPMM FCは、コロナウイルスの影響で参加を辞退しました。
外国籍選手枠
2020年シーズンのシンガポール1部リーグの外国籍選手枠は、以下の通りです。
登録枠4人(一般外国籍の選手3人+21歳以下の一般外国籍の選手1人)
出場枠4人(一般外国籍の選手3人+21歳以下の一般外国籍の選手1人)
2019年シーズンは、一般外国籍の選手2人+21歳以下の一般外国籍の選手2人の4人でしたが2020年シーズンから変更になりました。
※AIA Singapore Premier League Official Youtubeより(試合のハイライト、2020 AIA Singapore Premier League: Albirex Niigata (S) vs Lion City Sailors)
外国籍選手枠の編成
2020年シーズン終了時のシンガポール1部リーグの各クラブの外国籍選手の編成です。
※あくまで個人的に集めた情報での数字です。
クラブ | 1 | 2 | 3 | U21 | 1 | 2 | 3 | 退団した選手 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Albirex Niigata Singapore FC(※①) | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 | 🇸🇬 |
Balestier Khalasa FC | 🇯🇵 | 🇭🇷 | 🇭🇷 | 🇷🇸 | ||||||
Geylang International FC | 🇯🇵 | 🇳🇱 | 🇰🇬 | 🇨🇻 | 🇬🇷 | |||||
Hougang United FC | 🏴 | 🇦🇺 | 🇰🇬 | 🇭🇷 | ||||||
Lion City Sailors Football Club | 🇰🇷 | 🇯🇵 | 🇭🇷 | 🇦🇺 | ||||||
Tampines Rovers FC | 🇯🇵 | 🇨🇦 | 🇲🇪 | 🇷🇸 | ||||||
Tanjong Pagar United Football Club | 🇯🇵 | 🇯🇵 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | ||||||
Young Lions FC(※②) | – | – | – | – | – | – | – | – |
※肌色の背景はシーズン途中(開幕後の前期もしくは後期の移籍期間)に加入した選手です。
※薄緑色の背景は国内移籍した選手です。
※①Albirex Niigata Singapore FCは予算が許す限り、シンガポール国籍の選手(23歳以上の選手は1人のみ)の登録が認められています。
※②Young Lions FCは、外国籍選手の登録が認められていません。
・地域別外国籍選手数
地域 | 国 |
---|---|
アジア(10) | 🇯🇵日本(6),🇰🇬キルギス(2),🇦🇺オーストラリア(1),🇰🇷韓国(1) |
アフリカ(0) | |
北中米(1) | 🇨🇦カナダ(1) |
南米(2) | 🇧🇷ブラジル(2) |
ヨーロッパ(8) | 🇭🇷クロアチア(3),🇷🇸 セルビア(2),🇳🇱オランダ(1),🏴イングランド(1),🇲🇪モンテネグロ(1) |
※シーズン終了時に在籍していた選手一覧のため、退団した選手は含んでいません。
他の東南アジア諸国と違い、アフリカの国々の国籍の選手がおらずヨーロッパの国々の国籍の選手が多く在籍しています。その中で日本国籍が一番多く在籍しています。
日本人選手一覧
※アルビレックス新潟シンガポールの選手は記載していません。
市川 祐樹(イチカワ ユウキ)選手【DF】、1987年生まれ
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※市川選手のInstagramより
Geylang International FC所属。2012年シーズンからシンガポールリーグでプレーしています。Geylang International FCでは6シーズン目になります。
星野 秀平(ホシノ シュウヘイ)選手【FW】、1995年生まれ
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※星野選手のInstagramより
Balestier Khalsa Football Club所属。流通経済大学を卒業後、アルビレックス新潟シンガポール、韓国でプレー後、2020年シーズンからBalestier Khalsa Football Clubでプレーしています。
山﨑 海秀(ヤマザキ カイシュウ)選手【DF】、1997年生まれ
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※山﨑選手のInstagramより
Lion City Sailors Football Club所属。ドイツ、いわきFCでプレー後、2018年にシンガポールに渡り、アルビレックス新潟シンガポールに加入しました。2020年シーズンからLion City Sailors Football Clubに移籍しました。
仲村 京雅(ナカムラ キョウガ)選手【MF】、1996年生まれ
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※仲村選手のInstagramより
Tampines Rovers Football Club所属。日本のJリーグのジェフユナイテッド千葉、YSCC横浜、FC琉球でプレー後、2019年にアルビレックス新潟シンガポールに加入し、2020年シーズンにTampines Rovers Football Clubに移籍しました。
田中 貴大(タナカ タカヒロ)選手【DF】、1993年生まれ
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※田中選手のInstagramより
Tanjong Pagar United所属。日本のJリーグの東京ベルディ、町田ゼルビア、レノファ山口、JFLのブリオベッカ浦安(現関東リーグ)、鈴鹿アンリミテッド(現鈴鹿ポイントゲッターズ)でプレー後、2020年シーズンからTanjong Pagar Unitedでプレーしています。
西川 翔大(ニシカワ ショウダイ)選手【MF】、1993年生まれ
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※西川選手のInstagramより
Tanjong Pagar United所属。筑波大学を卒業後、モンテネグロでプレーし、2020年シーズンからTanjong Pagar Unitedでプレーしています。
順位表
2020年シーズンのシンガポール1部リーグの最終順位は以下の通りです。
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Albirex Niigata Singapore FC(※③) | 14 | 10 | 2 | 2 | +18 | 32 | |
2 | Tampines Rovers FC(※①) | 14 | 8 | 5 | 1 | +16 | 29 | 2021年シーズンのAFCチャンピオンズリーグの本戦への出場権 |
3 | Lion City Sailors Football Club(※②) | 14 | 8 | 3 | 3 | +26 | 27 | 2021年シーズンAFCカップの本戦への出場権 |
4 | Geylang International FC(※②) | 14 | 6 | 2 | 6 | −4 | 20 | |
5 | Balestier Khalasa FC | 14 | 5 | 4 | 5 | −6 | 19 | |
6 | Hougang United FC | 14 | 4 | 3 | 7 | −5 | 15 | |
7 | Young Lions FC(※③) | 14 | 3 | 0 | 11 | −26 | 9 | |
8 | Tanjong Pagar United Football Club | 14 | 0 | 5 | 9 | −19 | 5 |
※各クラブ、ホーム&アウェイの全14試合。
※①:第2位のTampines Rovers FCは、2021年シーズンのAFCチャンピオンズリーグの本戦(グループステージ)への出場権が与えられます。(優勝したAlbirex Niigata Singapore FCには参加権がないため)
※②:第3位のLion City Sailors Football Clubと第4位のGeylang International FCは、2021年シーズンAFCカップの本戦(グループステージ)への出場権が与えられます。
※③:日系クラブのAlbirex Niigata Singapore FC、23歳以下のシンガポール代表のYoung Lions FCはAFC(アジアサッカー協会)主催の大会には参加できません。
まとめ
今回は2020年シーズンのシンガポール1部リーグについて解説しました。
日系クラブのAlbirex Niigata Singapore FCが参戦していることもあり、シンガポールリーグでプレーしたことがある日本国籍の選手は多くいます。実際にAlbirex Niigata Singapore FCから他の東南アジアの国々やヨーロッパ、日本のJリーグに移籍する選手も多くいて、高卒や大卒のプロの経歴のない選手にとってファーストステップに良いと思います。
※2018年シーズンからAlbirex Niigata Singapore FCの登録枠は日本国籍選手は21歳以下を50%、23歳以下を50%、オーバーエイジを1人の変更になりました。
2021年シーズンのACL(アジアチャンピオンズリーグ)の出場枠拡大に伴い、シンガポールリーグの優勝クラブはダイレクト(以前までは予選で勝ち上がった場合のみ本戦に出場)で本戦に出場できるようになりました。これにより日本のJリーグを含めたアジアの強豪クラブと対戦できるのも魅力的だと個人的には感じています。
このブログを読んで少しでもシンガポールのサッカーに興味を持っていただけると嬉しいです。
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