こんにちは、ゆうたです。
ここ最近、盛り上がってきている東南アジアのサッカー。カンボジア代表の実質上の監督である本田圭佑さんやタイ代表の西野朗監督の活躍もあり、日本国内でも東南アジアのサッカーに興味を持ち始めた人もいると思います。とはいえ、まだまだ知名度が低いのが現状です。
監督だけでなく東南アジアの国々でプレーし活躍している日本国籍選手も増えてきました。ぼく自身もカンボジアとマレーシアでのプレー経験があり、2019年シーズンからマレーシアのサッカーリーグで外国籍枠の選手としてプレーしています。
今回はそのマレーシアのサッカーについて解説していきます。
マレーシアのサッカーの歴史
イギリスの植民地になっていた19世紀の終わりにイギリス人がサッカーもマレーシアに持ってきたと言われています。(この影響もあり、現代でもイングランドプレミアリーグはマレーシア国内でも人気)
1921年から「マラヤカップ」の名称でリーグ戦ではなく、カップ戦のみでスタートしました。その後、マレーシアの設立に合わせて、「マレーシアカップ」に変更しています。1982年にマレーシアのアマチュアの全国リーグが初めて開催されました。
1989年にセミプロリーグに当たるMSPFL(マレーシアセミプロフットボールリーグ)に変更になり、このシーズンからLiga Semi-Pro Divisyen1(1部リーグ)とLiga Semi-Pro Divisyen2(2部リーグ)に分かれています。
1994年にプロリーグに当たる「マレーシアプレミアリーグ」が設立され、当初は1部リーグのみでしたが、1998年に2部リーグも設立されました。
2004年から「マレーシアスーパーリーグ(1部リーグ)*以下スーパーリーグ」と「マレーシアプレミアリーグ(2部リーグ)*以下プレミアリーグ」に変更になり、2020年の現在まで続いています。
2020年の現在はリーグ戦に加え、マレーシアカップ(マレーシアカップに出場できないクラブはマレーシアチャレンジカップ)とマレーシアFAカップの2つのカップ戦が存在しています。
マレーシアのサッカーリーグ
2020年の現在はプロリーグに当たる「スーパーリーグ」の12クラブと「プレミアリーグ」の12クラブに加え、2019年シーズンから新設(2018年シーズンまではFAM League)されたセミプロリーグに当たる「M3リーグ(3部リーグ)*以下M3リーグ」の20クラブまでが全国リーグ(マレーシア全土で行われるリーグ)となっており、各カテゴリーの昇降格もあります。
3部リーグ以下は2019年シーズンからマレーシアサッカー協会でマレーシアリーグとして統一化された(2018年シーズンまでは各州の独立リーグ)アマチュアリーグに当たる『M4リーグ(4部)*以下M4リーグ」、「M5リーグ(5部)」と呼ばれ、各州で開催せれているリーグ戦となっておいます。
*2020年シーズンのM3リーグの参加クラブは、M4リーグのプレーオフを勝ち抜いた2クラブのみならず、同リーグから他に6クラブ、そして新しくできた3クラブが参戦しているので、昇降格に関してはピラミッド型になっているとは言えない現状です。
ぼく自身、2019年シーズンはM3リーグでプレーしていましたが、プレミアリーグへの昇格条件がはっきりとしたのは最終節の週でした。笑
*2019年シーズンはプレミアリーグの1クラブが財政問題でシーズン中(開幕してすぐに)にリーグから脱退したため、もともとの条件だったプレミアリーグの最下位クラブとM3リーグの優勝クラブの入れ替え戦がなくなり、M3リーグの優勝クラブは自動昇格(これはシーズン中盤には決定していました)、2位のクラブはプレミアリーグ11位のクラブと入れ替え戦(開催が決定した約1週間後に開催)が行われました。
マレーシアスーパーリーグの優勝クラブには、翌年のAFC Champions League(AFCチャンピオンズリーグ)の本戦からの出場権が与えられます。
マレーシアカップ
※Malaysia Football League Official Youtubeより
マレーシアカップは、「マレーシアスーパーリーグ」の上位11クラブと「マレーシアプレミアリーグ」のセカンドチームを除く上位5クラブの計16クラブが4クラブずつに分かれて、ホーム&アウェーでリーグ戦の試合を行い、各グループの上位2クラブが決勝トーナメントに進出し、優勝を争います。
※マレーシアプレミアリーグにはマレーシアスーパーリーグに所属する4クラブが保有しているセカンドチームが4クラブ参戦しているため、その4クラブは上位5クラブに入ったとしてもマレーシアカップに出場できない。
マレーシアチャレンジカップは、「マレーシアスーパーリーグ」の12位のクラブと「マレーシアプレミアリーグ」のセカンドチーム4クラブと下位3クラブの計8クラブが2グループに分かれて、ホーム&アウェーでリーグ戦の試合を行い、各グループの上位2クラブが決勝トーナメントに進出し、優勝を争います。
※要するにマレーシアカップに出場できないクラブのカップ戦です。
2019年シーズンのマレーシアカップの決勝戦は、なんと『85,420人』の観客が観戦しにスタジアムに訪れています。
先日のJDTの優勝で終わったマレーシアカップ決勝戦、観客はなんと85,420人!!!
僕の地元の明和町の人口が約2万人なので、明和町総人口の4倍の人がスタジアムに入っていたことになります笑笑
やっぱりマレーシアサッカーは熱い! pic.twitter.com/33Toeqt40v
— Yuta Suzuki (鈴木 雄太) (@yutarn20) November 12, 2019
マレーシアFAカップ
※Malaysia Football League Official Youtubeより
マレーシアFAカップは、日本でいう天皇杯のようなカップ戦で、M4リーグ以上の全てのクラブに参加できる権利があります。1発勝負のトーナメント戦で準々決勝と準決勝のみホーム&アウェーを行い、優勝を争います。
2019年シーズンのマレーシアFAカップの決勝戦は、これまた『83,520人』と8万人超えの観客が観戦しにスタジアムに訪れています。
昨日マレーシアではFAカップの決勝も行われた。
結果はkedah faが優勝したんだけど、入場者数が83,520人!!
マレーシアのサッカー熱半端ない!
キャパの問題もあるけど、今日本で行われてる試合より2万人近く多い。 pic.twitter.com/9NDMoMtsxE— Yuta Suzuki (鈴木 雄太) (@yutarn20) July 28, 2019
マレーシアFAカップの優勝クラブには、翌年のAFC Champions League(AFCチャンピオンズリーグ)のプレーオフラウンドからの出場権が与えられます。
※2019年現在
まとめ
個人的には日本人にとって東南アジアの中でもあまり情報が少ないと感じるマレーシアのサッカー。
日本のJリーグ開幕前は、サッカー日本代表にとってマレーシア代表は強敵だった時代があります。2020年シーズンは、マレーシアリーグでプレーする日本人選手も増えそうです。
このブログを通じて少しでもマレーシアのサッカーに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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