こんにちは、ゆうたです。
近年、力をつけてきている東南アジアのサッカー。日本ではタイ代表でコンサドーレ札幌所属のチャナティップ選手や横浜Fマリノス所属のティーラトン選手などタイ人選手の活躍もありタイリーグを知っている人はいると思います。
実は、J2のファジアーノ岡山にマレーシア出身の現U−23マレーシア代表の長身ストライカーのファディ選手が所属しています。今回は、そんなファディ選手もプレーした経験のあるマレーシアスーパーリーグの2019年シーズンについて解説していきます。
もくじ
参加クラブ
※Malaysia Football league official Facebook pageより(2019年シーズンの開幕戦の対戦カード)
マレーシアスーパーリーグは全国リーグとなっており、マレーシア全土(2019年シーズンは西マレーシアのみ)から以下の12クラブが参加しています。
- FELDA United F.C.🆕
- Johor Darul Ta’zim F.C.
- Kedah FA
- Kuala Lumpur FA
- Melaka United
- Pahang FA
- Perak FA
- Petaling Jaya City FC🆕
- PKNP F.C.
- PKNS F.C.
- Selangor FA
- Terengganu FC
※クラブ名のリンクから各クラブの公式Facebookページに飛ぶことができます。
FELDA United FCとPetaling Jaya City FC(2018年シーズンまではMISC-MIFAとして活動していましたが、2019年シーズンからはクラブ名を変更)が2018年シーズンのマレーシアプレミアリーグ(2部)からの昇格クラブになります。
外国籍選手枠
※Malaysia Football League Official Youtubeより
2019年シーズンのマレーシアスーパーリーグの外国籍選手枠は、以下の通りです。
登録枠5人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人+東南アジア枠の選手1人)
出場枠5人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人+東南アジア枠の選手1人)
2017年シーズンまでは、登録・出場枠共に4人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人)でしたが、2018年シーズンから新たに東南アジア枠が増設されています。
外国籍選手枠の編成
2019年シーズン終了時のマレーシアスーパーリーグの各クラブの外国籍選手の編成です。
※あくまで個人的に集めた情報での数字です。
クラブ | 1 | 2 | 3 | アジア | 東南アジア | 退団した選手 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
FELDA United F.C. | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇯🇵 | 🇯🇵 | 🇸🇬 | 🇧🇭 | 🇹🇱 | |
Johor Darul Ta’zim F.C. | 🇧🇷 | 🇦🇷 | 🇧🇷 | 🇮🇶 | 🇸🇬 | 🇪🇸 | ||
Kedah FA | 🇧🇷 | 🇦🇷 | 🇪🇸 | 🇰🇬 | 🇸🇬 | 🇮🇶 | ||
Kuala Lumpur FA | 🇲🇪 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇰🇷 | 🇵🇭 | 🇳🇱 | 🇯🇵 | |
Melaka United | 🇭🇷 | 🇷🇸 | 🇨🇮 | 🇰🇷 | 🇵🇭 | 🇲🇪 | 🇽🇰 | 🇧🇷 |
Pahang FA | 🇫🇷 | 🇳🇦 | 🇳🇬 | 🇮🇩 | 🇧🇷 | |||
Perak FA | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇱🇧 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇦🇺 | |
Petaling Jaya City FC | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇰🇷 | 🇹🇱 | 🇧🇷 | 🇵🇭 | 🇧🇷 |
PKNP F.C. | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇵🇸 | 🇵🇭 | 🇸🇳 | 🇹🇯 | 🇬🇭 |
PKNS F.C. | 🇨🇴 | 🇦🇷 | 🇱🇷 | 🇰🇬 | 🇹🇭 | 🇰🇭 | ||
Selangor FA | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇳🇬 | 🇦🇺 | 🇻🇳 | 🇬🇩 | 🇪🇸 | |
Terengganu FC | 🏴 | 🇨🇮 | 🇺🇿 | 🇰🇭 | 🇲🇪 |
※肌色の背景はシーズン途中(開幕後の前期もしくは後期の移籍期間)に加入した選手です。
※薄緑色の背景はシーズン途中に国内移籍(同リーグか下部リーグの他クラブに移籍)した選手です。
※シーズン終了時に在籍していた選手一覧のため、退団した選手は含んでいません。
マレーシアリーグは前期開幕しても2週間ほど(シーズンにより変動あり)移籍ウインドウが開いているので開幕してから数試合で外国籍選手を入れ替えたり、前期と後期の間の移籍期間で選手を入れ替えることがよくあります。この表はリーグ戦終了時のものなので5人フルでいないクラブもありますね。Perak FAはシーズン通して東南アジア選手枠の選手と契約せず4人(選手の入れ替えはあった)でリーグ戦を戦っていたりTerengganu FCはリーグ開始当初5人でしたが、半期の移籍期間のタイミングで1人移籍し4人で戦っていたりとクラブによって外国籍選手の使い方は様々です。
全クラブ合計で20人以上の選手が前期と後期の移籍期間で他クラブへ移籍したり契約解除になっています。
見てわかるようにブラジルが18人で1番多くなっています。2番目には東南アジア枠があることも関係していてシンガポールが4人、アルゼンチン・韓国・フィリピンが3人、日本・キルギス・ナイジェリア・コートジボワールが2人、その他が1人となっています。
日本国籍選手一覧
池田 圭(イケダ ケイ)選手【FW】、1986年生まれ
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※池田選手のInstagramより
FELDA United F.C.所属。2018年シーズンまではJ1リーグのサガン鳥栖でプレー(2009~2018年シーズンと10シーズン在籍)しており、2019年シーズンはサガン鳥栖から期限付き移籍でFELDA United F.C.に加入し、1シーズンプレーしました。
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※渡邊選手のInstagramより
FELDA United F.C.所属。2018年シーズンはJ2リーグの横浜FCでプレーしており、2019年シーズンはマレーシアプレミアリーグのPerlis FAに完全移籍したもののクラブが財政上の問題で開幕後3試合でリーグから脱退しフリーに。その後すぐ、FELDA United F.C.と契約し、1シーズンプレーしました。日本のJリーグの5クラブ(サガン鳥栖、横浜FC、ギラヴァンツ北九州、ヴァンフォーレ甲府、FC岐阜)でのプレー経験があります。
苅部 隆太郎(カルべ リュウタロウ)選手【MF】、1992年生まれ
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※苅部選手のInstagramより
2019年シーズンの前期のみKuala Lumpur FAに在籍。2018年シーズンに在籍したタイ1部リーグのChainat Hornbill F.C.から完全移籍で加入し、半期シーズンプレーした後、後期からはChainat Hornbill F.C.に戻りプレーしました。日本のJリーグ、インドネシアリーグ、ベトナムリーグ、タイリーグでのプレー経験があります。※リーグ終了時までマレーシアリーグでプレーしていないため、外国籍選手枠の編成でカウントしていません。
順位表
2019年シーズンのマレーシアスーパーリーグの最終順位は以下の通りです。
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Johor Darul Ta’zim F.C.(※①) | 22 | 16 | 5 | 1 | +30 | 53 | 2020年シーズンのAFCアジアチャンピオンズリーグ本戦への出場権 |
2 | Pahang FA | 22 | 12 | 7 | 3 | +16 | 43 | |
3 | Selangor FA | 22 | 10 | 7 | 5 | +6 | 37 | |
4 | Kedah FA(※②) |
22 | 9 | 7 | 6 | +8 | 34 | 2020年シーズンのAFCアジアチャンピオンズリーグ予選への出場権 |
5 | Perak FA | 22 | 8 | 9 | 5 | +5 | 33 | |
6 | Melaka United | 22 | 9 | 6 | 7 | +4 | 33 | |
7 | Terengganu FC | 22 | 7 | 9 | 6 | −2 | 30 | |
8 | Petaling Jaya City FC | 22 | 8 | 2 | 12 | −7 | 26 | |
9 | PKNP F.C.(※③) | 22 | 5 | 6 | 11 | −1 | 21 | 2020年シーズンのマレーシアプレミアリーグに降格 |
10 | FELDA United F.C. | 22 | 4 | 7 | 11 | −16 | 19 | |
11 | PKNS F.C.(※④) | 22 | 3 | 7 | 12 | −18 | 16 | 2020年シーズンのマレーシアプレミアリーグに降格 |
12 | Kuala Lumpur FA(※④) | 22 | 4 | 2 | 16 | −25 | 14 |
※①:優勝したJohor Darul Ta’zim F.C.は2020年シーズンのAFCチャンピオンズリーグ (2020 AFC Champions League)の本戦(グループステージ)からの出場権が与えられています。
※②:第4位のKedah FAは国内カップ戦(2019 Malaysia FA Cup)で優勝したため、2020年シーズンのAFCチャンピオンズリーグ (2020 AFC Champions League)の予選2回線への出場権が与えれています。
※③:9位のPKNS F.C.は2020年シーズンからはSelangor FAのセカンドチームに変更になり、同じく2020年シーズンのマレーシアプレミアリーグ(2部)に降格(同じカテゴリーに同じクラブが所属することはできないため)が決定しました。
※④:11位と12位のPKNP F.C.(その後、2020年シーズンからPerak FAのセカンドチームになることを発表)とKuala Lumpur FAは2020年シーズンのマレーシアプレミアリーグ(2部)に自動降格しました。
1〜11位のクラブは、リーグ戦終了後に開催された2019年シーズンのマレーシアカップに出場し、12位のKuala Lumpur FAは2019年シーズンのマレーシアチャレンジカップに出場しました。マレーシアのカップ戦については以下の記事に詳しく書いています。
マレーシアのサッカーについて
まとめ
今回は2019年シーズンのマレーシアスーパーリーグについて解説しました。
2014年シーズンから6連覇中のJohor Darul Ta’zim F.C.の1強時代が続いていますが、2020年シーズンは対抗できるクラブが出てくるのかこれから楽しみです。
このブログを読んで少しでもマレーシアのサッカーに興味を持っていただけると嬉しいです。
【マレーシア1部リーグ】2020年シーズンマレーシアスーパーリーグ
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