【2021年マレーシアカップ】Piala Malaysia 2021

こんにちは、ゆうたです。

日本のサッカーでもJリーグと呼ばれるリーグ戦の他に天皇杯Jリーグカップ(ルヴァンカップ)があるようにマレーシアのサッカーにもマレーシアリーグの他にマレーシアFAカップ(Piala FA)マレーシアカップ(Piala Malaysia)があります。

マレーシアFAカップ(Piala FA)は日本の天皇杯のような大会で、マレーシアスーパーリーグ(1部)、マレーシアプレミアリーグ(2部)、M3リーグ(3部)、M4リーグ(4部)に参加している全てのクラブに参加権があります。

今回は、もう1つのカップ戦のマレーシアカップ(Piala Malaysia)の2021年シーズンについて解説していきます。

歴史

マレーシアカップは、日本の天皇杯と並び現在も続いているアジアで一番歴史の長い公式戦の大会となっています。
※2021年シーズンのマレーシアカップは第100回を迎える、100周年記念大会でもあります。

1921年に設立され、1967年まではマラヤカップとして開催されていました。1967年に現在のマレーシアカップ(Piala Malaysia)に変更になりました。

以前は、マレーシアの各州のチームや警察や軍隊が母体のチームに加え、シンガポールとブルネイからのチームも参加していましたが、現在はマレーシアリーグに参加するマレーシアのクラブチームのみが参加でき、マレーシアスーパーリーグ(1部)とマレーシアプレミアリーグ(2部)の最終結果で参加クラブが決定する形式になっています。

リーグ戦の結果次第で参加クラブが決定するため、マレーシアカップはリーグ戦終了後に開催されています。
※例年だとマレーシアリーグは7月末〜8月に終了します。

最多優勝はSelangor Football Club(前Selangor FA)の33回となっています。

歴史のある大会ということもあり、マレーシアではこの大会に参加すること自体にも大きな意義があり、権威ある大会とされています。

マレーシアのサッカーについて

参加資格


※Malaysian Football League Official Facebook Pageより

2021年現在は、以下の16クラブに参加資格が与えられます。

マレーシアスーパーリーグ(1部)の1~11位のクラブ

マレーシアプレミアリーグ(2部)の上位5クラブ(セカンドチームを除く)

※両リーグとも12クラブずつで開催されています。2013~2015年シーズンはマレーシアスーパーリーグ(1部)の上位10クラブとマレーシアプレミアリーグ(2部)の上位4クラブに加え、マレーシアスーパーリーグ(1部)の11・12位とマレーシアプレミアリーグ(2部)の5・6位のクラブでプレーオフを行い勝利した2クラブの計16クラブで開催されていました。

マレーシアリーグは、マレーシアスーパーリーグ(1部)に所属する4クラブがマレーシアプレミアリーグ(2部)にセカンドチームを保有しており、その4クラブのセカンドチームと2021年シーズンから新たに参加したSKUAD PROJEK FAM-MSNは上位5クラブに入っても参加する資格がないため、4クラブを除いた上位5クラブに参加資格が与えられます。
※2014~2016年シーズンはセカンドチームも参加可能でしたが2017年シーズン以降変更になりました。
SKUAD PROJEK FAM-MSNは、マレーシアサッカー協会FAMと国家スポーツ評議会MSNが運営する国営サッカーアカデミーの出身者で構成されるチームで、20歳以下のマレーシア国籍選手のみで構成されています。

ちなみにマレーシアカップに参加できない残りの8クラブは、2018年シーズンから始まったマレーシアチャレンジカップに参加します。
※2020,2021年シーズンはコロナの影響もあり、マレーシアチャレンジカップは中止になりました。

大会形式


※Malaysia Football League Official Youtubeより(2019年シーズンマレーシアカップの決勝戦)

先ほど説明した16クラブが4クラブずつの4グループに分かれ、ホーム&アウェーのグループリーグ(リーグ戦)をし、各グループ上位2クラブの8クラブが決勝トーナメントに進出します。

決勝トーナメントでは、準々決勝と準決勝はホーム&アウェーの合計スコアで勝敗を決定します。

決勝戦は一発勝負で開催され、コロナ以前はスタジアムには8万人越えの観客が入り、盛り上がりを見せていました。

※2020年シーズンは新型コロナウイルスの影響もあり、グループリーグではなく16クラブによる一発勝負のトーナメント方式で開催され、一回戦終了後中止となしました。

2021年シーズン参加クラブ一覧

2021年シーズンマレーシアスーパーリーグ(1部)より

1位:Johor Darul Ta’zim FC
2位:Kedah Darul Aman FC
3位:Penang FC
4位:Terengganu FC
5位:Selangor FC
6位:Kuala Lumpur City FC
7位:Petaling Jaya City FC
8位:Melaka United FC
9位:Sabah FC
10位:Sri Pahang FC
11位:Perak FC

【マレーシア1部リーグ】2021年シーズンマレーシアスーパーリーグ

2021年シーズンマレーシアプレミアリーグ(2部)より

1位:Negeri Sembilan FC
2位:Sarawak United FC
3位:Kuching City FC
4位:Kelantan FC
5位:Kelantan United FC
※セカンドチームとSKUAD PROJEK FAM-MSNを除く上位5クラブ

【マレーシア2部リーグ】2021年シーズンマレーシアプレミアリーグ

グループステージ


※Malaysian Football League Official Facebook Pageより(グループ分け)
・グループA

順位 クラブ 試合 勝ち 引分 負け 得失 勝点 備考欄
1 Kuala Lumpur City FC 6 4 2 0 +8 14 準々決勝進出
2 Sarawak United FC 6 3 1 2 −1 10
3 Sri Pahang FC 6 2 0 4 +4 6
4 Penang FC 6 1 1 4 −11 4

・グループB

順位 クラブ 試合 勝ち 引分 負け 得失 勝点 備考欄
1 Terengganu FC 6 5 1 0 +12 16 準々決勝進出
2 Selangor FC 6 4 0 2 +4 12
3 Kuching City FC 6 1 2 3 −6 5
4 Perak FC 6 0 1 5 −10 1

・グループC

順位 クラブ 試合 勝ち 引分 負け 得失 勝点 備考欄
1 Melaka United FC 6 5 1 0 +10 16 準々決勝進出
2 Kedah Darul Aman FC 6 4 0 2 +7 12
3 Kelantan United FC 6 1 1 4 −4 4
4 Negeri Sembilan FC 6 1 0 5 −13 3 棄権

・グループD

順位 クラブ 試合 勝ち 引分 負け 得失 勝点 備考欄
1 Johor Darul Ta’zim FC 6 6 0 0 +13 18 準々決勝進出
2 Sabah FC 6 2 2 2 −3 8
3 Petaling Jaya City FC 6 1 2 3 −1 5
4 Kelantan FC 6 0 2 4 −9 2

決勝トーナメント

○準々決勝

クラブ1 トータルスコア クラブ2 ファーストレグ セカンドレグ
Selangor FC 0-3 Kuala Lumpur City FC 0-2 0-1
Sabah FC 1–3 Melaka United FC 0–1 1–2
Terengganu FC 6-3 Sarawak United FC 2-1 4-2
Kedah Darul Aman FC 0-1 Johor Darul Ta’zim FC 0-0 0-1

○準決勝

クラブ1 トータルスコア クラブ2 ファーストレグ セカンドレグ
Kuala Lumpur City FC 2-2(5–3) Melaka United FC 1-1 1-1
Terengganu FC 1–4 Johor Darul Ta’zim FC 1–1 0-3

○決勝

Kuala Lumpur City FC 2-0 Johor Darul Ta’zim FC


※Malaysian Football League Youtubeより(決勝戦のハイライト)

日本国籍選手一覧

2021年シーズンのマレーシアカップに出場する日本国籍選手一覧です。

本山 雅志(モトヤマ マサシ)選手

ポジション:MF
生年月日:1979年6月20日生まれ
経歴:東福岡高 – 鹿島アントラーズ – ギラヴァンツ北九州 – Kelamtan United FC(マレーシア)
Kelamtan United FC所属。元日本代表でJリーグの鹿島、北九州でプレー経験があります。

深井 脩平(フカイ シュウヘイ)選手

 

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※深井選手のInstagramより
ポジション:DF
生年月日:1993年7月20日生まれ
経歴:大宮アルディージャユース – 北陸大学 – ブラウブリッツ秋田 – いわてグルージャ盛岡 – ヴァンラーレ八戸 – いわてグルージャ盛岡 – Kelamtan United FC(マレーシア)
Kelamtan United FC所属。北陸大学を卒業後、日本のJリーグのブラウブリッツ秋田、いわてグルージャ盛岡、ヴァンラーレ八戸でプレーし、2021年からマレーシアでプレーしています。

谷川 由来(タニガワ ユウキ)選手

 

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※谷川選手のInstagramより
ポジション:MF/DF
生年月日:1997年4月21日生まれ
経歴:守山北高 – 京都産業大 – Kuching FA(マレーシア) – Kelamtan United FC(マレーシア)
Kelamtan United FC所属。京都産業大学を卒業後、2020年シーズンにKuching FAでプレーし、2021年シーズンからKelamtan United FCに移籍しました。

鈴木 雄太(スズキ ユウタ)

 

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Yuta Suzuki(@yutarn20)がシェアした投稿

ぼくです。笑 詳しくは、プロフィールをみてください。笑

プロフィール

まとめ

今回は2021年のマレーシアカップについて解説しました。

個人的には日本人にとって東南アジアの中でもあまり情報が少ないと感じるマレーシアのサッカーですが、日本のJリーグ開幕前はサッカー日本代表にとってマレーシア代表は強敵だった時代がありますし、現地でのサッカー熱も高く面白いリーグに一つだと感じています。

天皇杯と並アジア最古の歴史のある大会のマレーシアカップが迎える100周年。全試合以下のYouTubeページでのライブ配信があるので是非観戦してみてください。

unifi Official Youtube

このブログを通じて少しでもマレーシアのサッカーに興味を持ってもらえたら嬉しいです。

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