こんにちは、ゆうたです。
2003年シーズンまでのマレーシアリーグの1部と2部リーグは、Liga Perdana1(1部)とLiga Perdana2(2部)といリーグ名で開催されていましが、2004年シーズン以降は、現在と同じ形のマレーシアスーパーリーグ(1部)とマレーシアプレミアリーグ(2部)で開催されています。
*Liga Perdanaはマレー語でPremier League(プレミアリーグ)の意味
ぼく自身以前までマレーシプレミアリーグのことは、名前を聞くとイングランドプレミアリーグのイメージから1部リーグだと勘違いしていました。笑
ですが、現在はマレーシアの1部リーグではなく2部リーグという位置付けになっています。今回は、そのマレーシアプレミアリーグの2019年シーズンについて解説していきます。
もくじ
参加クラブ
※Malaysia Football league official Facebook pageより(2019年シーズンの開幕戦の対戦カード)
2019年シーズンのマレーシプレミアリーグはマレーシア全土から以下の12クラブが参加しています。
- Johor Darul Ta’zim F.C.Ⅱ
- Kelantan FA🆕
- Negeri Sembilan FA🆕
- PDRM FA
- Penang FA
- Sabah FA
- Sarawak FA
- Selangor United F.C.🆕
- Terengganu FC II
- UiTM F.C.
- UKM F.C.
- Perlis FA🆕
※クラブ名のリンクから各クラブの公式Facebookページに飛ぶことができます。
Johor Darul Ta’zim F.C.ⅡとTerengganu FC IIは両クラブとも、マレーシアスーパリーグに所属する、Johor Darul Ta’zim F.CとTerengganu FCのセカンドチームになり、順位次第で下部リーグへの降格はあっても、トップチームが所属する上位リーグ(この2クラブの場合はマレーシアスーパーリーグ)への昇格はできません。
Kelantan FAとNegeri Sembilan FAが2018年シーズンのマレーシアスーパーリーグからの降格クラブで、Perlis FAとSelangor United F.C.が2018年シーズンのFAM League(3部)からの昇格クラブになります。
外国籍選手枠
2019年シーズンのマレーシプレミアリーグの外国籍選手枠は、以下の通りです。
登録枠4人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人)
出場枠4人(一般外国籍の選手3人+アジア枠の選手1人)
マレーシアプレミアリーグは、マレーシアスーパーリーグと違い東南アジア出身選手の枠はありません。
外国籍選手枠の構成
※Malaysia Football League Official Youtubeより
2019年シーズン終了時のマレーシプレミアリーグの各クラブの外国籍選手の編成です。
※あくまで個人的に集めた情報での数字です。
クラブ | 1 | 2 | 3 | アジア | 退団した選手 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Johor Darul Ta’zim F.C.Ⅱ | 🇧🇷 | 🇦🇷 | 🇦🇷 | 🇱🇧 | ||||
Kelantan FA | 🇫🇷 | 🇺🇾 | 🇧🇷 | 🇦🇫 | 🇧🇷 | |||
Negeri Sembilan FA | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇯🇵 | 🇸🇱 | |||
PDRM FA | 🇲🇪 | 🇳🇬 | 🇱🇷 | 🇰🇷 | 🇲🇪 | 🇧🇷 | 🇨🇫 | |
Penang FA | 🇦🇷 | 🇧🇷 | 🇦🇷 | 🇰🇷 | 🇭🇹 | 🇦🇺 | ||
Sabah FA | 🇦🇴 | 🇷🇸 | 🇹🇲 | 🇰🇷 | 🇷🇸 | 🇧🇷 | ||
Sarawak FA | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇧🇷 | 🇮🇩 | 🇧🇦 | |||
Selangor United F.C. | 🇨🇫 | 🇲🇪 | 🇰🇷 | 🇺🇿 | 🇦🇷 |
🇪🇬 | ||
Terengganu FC II | 🇺🇦 | 🇨🇮 | 🇳🇬 | 🇯🇵 | ||||
UiTM F.C. | 🇸🇸 | 🇧🇷 | 🇲🇪 | 🇰🇷 | 🇧🇳 | 🇸🇳 | 🇰🇬 | |
UKM F.C. | 🇷🇴 | 🇭🇷 | 🇳🇬 | 🇮🇷 | ||||
Perlis FA |
※肌色の背景はシーズン途中(開幕後の前期もしくは後期の移籍期間)に加入した選手です。
※薄緑色の背景はシーズン途中に国内移籍(マレーシア1部リーグの他クラブに移籍)した選手です。
※シーズン終了時に在籍していた選手一覧のため、退団した選手は含んでいません。
※Perlis FAはリーグ開幕数試合後、2019年シーズンのチーム始動時からの給料未払い問題が解決されず、活動停止になったため、外国籍選手はゼロとなっています。また、Kelantan FAは半期の移籍期間に外国籍選手が4人ともクラブを離れたため、新たに契約した1人のみとなっています。
ここでもマレーシアスーパーリーグと同じくブラジルが9人でトップ、次いで韓国が5人、アルゼンチンが4人、ナイジェリアとモンテネグロが3人、日本が2人、その他が1人ずつとなっています。
このように様々な国籍の選手と交流があることもサッカーの魅力のひとつだと個人的には思っています。ぼく自身、もしサッカーをしていなかったら、ジンバブエ国籍とアフガニスタン国籍の選手たちと1週間同じ部屋で寝泊りすることはきっとなかったと思います。笑(過去にトライアウト中に経験しました)
日本国籍選手一覧
中武 駿介(ナカタケ シュンスケ)選手【MF】、1990年生まれ
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※中武選手のInstagramより
Negeri Sembilan FA所属。2018年シーズンは同リーグのPDRM FAでプレーし、2019年シーズンからNegeri Sembilan FAに完全移籍し、1シーズンプレーしました。2016年シーズンからマレーシアリーグでプレーしており、マレーシアの他にシンガポールリーグでのプレー経験もあります。
ブルーノ 鈴木(ブルーノ スズキ)選手【FW】、1990年生まれ
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※鈴木選手のInstagramより
Terengganu FC Ⅱ所属。2018年シーズンから所属しているTerengganu FC Ⅱで2019年シーズンも契約を延長し、1シーズンプレーしました。日本のJリーグとシンガポールリーグと経験豊富なストライカーです。
順位表
2019年シーズンのマレーシアプレミアリーグの最終順位は以下の通りです。
順位 | クラブ | 試合 | 勝ち | 引分 | 負け | 得失 | 勝点 | 備考欄 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | Sabah FA(※①) | 20 | 13 | 4 | 3 | +16 | 43 | 2020年シーズンのマレーシアスーパーリーグに昇格 |
2 | Johor Darul Ta’zim F.C.Ⅱ | 20 | 9 | 6 | 5 | +12 | 33 | |
3 | PDRM FA(※①) | 20 | 9 | 3 | 8 | +3 | 30 | 2020年シーズンのマレーシアスーパーリーグに昇格 |
4 | Terengganu FC II | 20 | 8 | 6 | 6 | −3 | 30 | |
5 | UiTM F.C.(※①) | 20 | 8 | 5 | 7 | +8 | 29 | 2020年シーズンのマレーシアスーパーリーグに昇格 |
6 | Negeri Sembilan FA | 20 | 8 | 5 | 7 | +4 | 29 | |
7 | Penang FA(※④) | 20 | 8 | 6 | 6 | +5 | 24 | |
8 | UKM F.C. | 20 | 6 | 4 | 10 | −4 | 22 | |
9 | Selangor United F.C. | 20 | 6 | 3 | 11 | −13 | 21 | |
10 | Kelantan FA(※④) | 20 | 4 | 8 | 8 | −9 | 17 | |
11 | Sarawak FA(※②) | 20 | 4 | 4 | 12 | −19 | 16 | 2020年シーズンのマレーシアM3リーグに降格 |
12 | Perlis FA(※③) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 活動停止により降格 |
※各クラブ、ホーム&アウェイの全22試合。
※①:通常は上位2クラブがマレージアスーパーリーグへの昇格ですが、セカンドチーム(マレーシアスーパーリーグにトップチームをもつJohor Darul Ta’zim F.C.ⅡとTerengganu FC II)は昇格できないのに加え、2019年シーズンマレーシアスーパーリーグに所属していたPKNS F.C.が2020年シーズンより同リーグ所属のSelangor FAのセカンドチームになることが決定し自動降格(同じカテゴリーに同じクラブが所属することはできないため)するため、セカンドチームを除いた上位3クラブSabah FAとPDRM FAとUiTM F.C.が自動昇格しました。
※②:第11位のSarawak FAは、2019年シーズンマレーシアM3リーグ(3部)で第2位となったKuching FAとプレーオフ(入れ替え戦)で敗戦し、2020年シーズンのマレーシアM3リーグに降格が決定しました。
※③:第12位のPerlis FAはリーグ開幕数試合後、2019年シーズンのチーム始動時からの給料未払い問題が解決されず、活動停止になりました。
※④:Penang FAとKelantan FAは昨シーズンまでの給料未払い問題が解決されておらず、シーズン中に勝ち点を減点(Penang FAはマイナス6ポイント、Kelantan FAはマイナス3ポイント)されています。
セカンドチーム(Johor Darul Ta’zim F.C.ⅡとTerengganu FC II)を除く、上位5クラブがリーグ戦終了後に開催された2019年シーズンのマレーシアカップに出場し、セカンドチームを含む他の7クラブが2019年シーズンのマレーシアチャレンジカップに出場しました。マレーシアのカップ戦については以下の記事に詳しく書いています。
マレーシアのサッカーについて
まとめ
今回は2019年シーズンのマレーシアプレミアリーグについて解説してきました。
マレーシアプレミアリーグは、セカンドチームが参戦していたり結果次第で参加できるカップ戦(マレーシアカップとチャレンジカップ)が違ったりとかなり特殊なリーグだと個人的には思っています。
このブログを読んで少しでもマレーシアサッカーに興味を持っていただけると嬉しいです。
【マレーシア2部リーグ】2020年シーズンマレーシアプレミアリーグ
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